巨人「鈴木尚広」の火宅裁判 過去には“ベストファーザー”選出

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妻子は招待されず

 事ここに至って、妻は離婚を決意。そして、13年に離婚協議が始まったのだが、

「その年末、息子さんを福島の実家に連れ出そうとした鈴木さんと、奥さんが口論になった。ヒートアップした彼は扇風機を蹴り飛ばし、奥さんの顎を掴んで振り回した上に唾を吐きかけたという。普段はじっと耐えている息子さんもこの時ばかりは大声で泣き出し、奥さんは堪らず警察に通報したそうです」(同)

 結局、鈴木が自宅を出て別居生活が始まったものの、肝心の離婚協議は難航。15年から離婚調停に移行するも話はまとまらず、

「現在、離婚訴訟が進んでいますが、双方の請求の隔たりは大きい。2年以上が経過したのに未だ解決には至っていません。また、鈴木さんが“早々に家から出て行ってほしい。そうでなければ家賃を払ってくれ”と言い出したことで奥さんは頭を抱えています」

 そこには、「家に帰るのが楽しみ」と語ったベストファーザーの面影はない。

 ちなみに、鈴木は一昨年、20年間の選手生活に別れを告げ、東京ドームで引退セレモニーが催された。

「ただ、妻子は引退について一切知らされていなかった。それでも息子さんは、“もしかして僕がパパに花束を渡すのかな?”と引退セレモニーを楽しみにしていたようですが……。結局、花束を渡したのは鈴木さんのご両親で、妻子は招待すらされなかった」(同)

 鈴木は自著『失敗することは考えない』でも一粒種の長男に触れている。

〈まだ幼かったころから、私が盗塁を決める姿を家のテレビで見るとすごく喜んでくれていました。一度、盗塁をせずにホームランを打ったときには、「ホームラン禁止!」と、帰宅してから怒られたことがあります(笑)〉

 離婚訴訟と鈴木の火宅ぶりについて妻に質すと、「私からお話しすることはありません」。一方の鈴木は、

「球団に確認して下さい」

 の一点張りだった。

 選手人生を捧げた「古巣(ホーム)」に舞い戻った彼が、妻子の待つ「家(ホーム)」に帰ることはもうない――。

週刊新潮 2018年11月22日号掲載

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