被害総額16億円、私腹を肥やした郵便局長の「だましの手口」 顧客の金で戸建て4軒、車21台を購入
詐欺は相手に自分を信用させるところから始まる。その点、逮捕された男には大きなアドバンテージがあった。父も、息子も、そして自分も、3代続く郵便局長。しかも23年間異動なしで地域社会に溶けこむ名士だったのだから。
だが、いくら信用を得ようとも、悪事はいつか露見する。それがなかなか発覚しなかった背景には、日本郵便の中で巨大な権力を持つ「ある組織」の存在があった。
(引用はすべて、西日本新聞記者・宮崎拓朗氏の『ブラック郵便局』より)...