高評価なのになぜか「あんぱん」の視聴率が伸び悩み…前作「おむすび」が残した深刻すぎる影響とは?

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

 NHKの朝ドラ「あんぱん」の評判がいい。前作「おむすび」の評判が悪すぎたこともあるのだろう。ただし、初回の視聴率は15・4%と歴代ワースト3位。「おむすび」の初回16・8%よりも低かった。2日目以降も同様で……。それもこれも“おむすびの呪い”なんだとか。(視聴率はビデオリーサーチ調べ、関東地区・世帯)

 ***

 評判の良さは、放送が終わった直後の「あさイチ」が“朝ドラ受け”を復活させたことからもわかる。まずは民放プロデューサーに朝ドラとしての「あんぱん」の評価を聞いた。

「『こういう朝ドラが見たかった』と言える朝ドラらしい朝ドラです。見たくなる要素がたくさんある良質な朝ドラ感に溢れています。どうしても前作『おむすび』と比較してしまうため、『あんぱん』の脚本、台詞、シーン、ストーリー、展開、映像、演出などなど、すべてがハマって見えてしまいます」

 逆に言えば、すべてにわたってハマらなかったのが「おむすび」ということか。

「『あんぱん』は始まってまだ2週目が終わったばかりですが、ここまでの脚本と演出は“プロの仕事”だという評価が多いですね。出演陣も超豪華で、そのキャラ付けも良く、何の不満もありません。漫画家のやなせたかしさんがモデルの柳井嵩(北村匠海=27)と彼の妻となる朝田のぶ(今田美桜=28)の幼少期を演じる子役たちも共に演技が上手く、見事に主役を張っています」

 内気で大人しい嵩の子供時代を演じる木村優来(9)は、昨年1月期の月9ドラマ「君が心をくれたから」(フジテレビ)で山田裕貴の幼少期、同じく「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」(テレビ朝日)で佐藤大樹の幼少期を演じた。また、男勝りな子供時代のヒロイン、“ハチキンおのぶ”を演じる永瀬ゆずな(9)は、「監察医 朝顔」(フジ)で主人公(上野樹里)の娘・つぐみ役を元気に演じて絶賛された。

次ページ:豪華なだけにもったいない

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。