ドジャース編成トップも驚愕…阪神「佐藤輝明」メジャー挑戦に現実味も“最大の課題”を米スカウトはどう評価しているのか

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相変わらず三振は多いが…

 阪神タイガースが敵地・東京ドームで巨人に3タテを喰らわせた4月6日、その先制点は佐藤輝明(26)のバットから生まれた。初回、外角から真ん中に入ってくる変化球に逆らわず、レフトスタンドに放り込んだ。

「昨季の佐藤のホームラン16本のうち、4本がレフト方向へのアーチでした。8回にもレフト方向へホームランを放ったので、今季の4アーチ中3本がレフト方向ということになります」(在阪メディア)

 初回に出た本塁打は「球団通算8500号」のメモリアルアーチともなった。「バットスイングの際、無駄な力がなくなった」と“進化”を認める声も多く聞かれたが、いただけないのは三振の多さだ。巨人3連戦を終えた時点で、両リーグダントツとなる17三振を記録している。これには佐藤の性格も関係しているようだ。「打ちたい」との意識が強く、バットの届くところに来たボールには全て対応してしまうという。

「もともと三振の多いバッターでしたが、それよりも驚かされたのは開幕2カードを終えた時点で、佐藤にエラーが一つも記録されていないこと。昨季までは守備の失敗を引きずり、打撃に影を落とすことが多くありました。チームの敗戦に直結するようなエラーでもなければ、このままいくと今季は好成績を残せそうです。チームのまとめ役としての自覚も芽生えています」(前出・同)

 メジャースカウトや、米メディアからの関心も高まっているという。チームの優勝、日本一の奪回が大前提ではあるが、このまま逆方向へのホームランが増えて行けば、球団も“決断の時期”を前倒しするかもしれない。

「メジャースカウトが注目している阪神選手は2人います。投手では才木浩人(26)、バッターでは佐藤です。佐藤は前回WBC大会のメンバーではありませんから、無名に近かった選手が注目を集めていることになります」(米国人ライター)

 投打のトラ戦士の評価が上がったのは、やはり、カブス、ドジャースと戦ったプレシーズンマッチだった。とくにドジャース戦で5回被安打1三振7、無失点と好投した才木は米メディアも大きく扱っていた。

「一昨年のペナントレース後半から才木目当てで球場入りするメジャースカウトも確認されています。メジャーの側からすれば、才木の好投はある程度、予想していたと思われます。上方修正されたというのが正しいかもしれません。大谷翔平(30)を2打席凡退に仕留めたので、スカウトはさらに熱視線を送ってくるでしょう」(前出・同)

 佐藤に関しては「こんなに凄いバッターがいたのか」という雰囲気だったそうだが、日本人選手が多いドジャースの関係者に、強いインパクトを残したのは間違いない。

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