「たった5万人の来場で大混乱」 開幕まで1週間「大阪万博」でさらなるトラブルの予感が! 視察した府議から嘆きの声

国内 社会

  • ブックマーク

 開幕を13日に控え、先ごろ来場者を招いて最終リハーサルが行われた大阪・関西万博。折からの海外パビリオン建設の遅延だけでなく、さらなる懸念が浮き彫りになったという……。

 ***

海外パビリオンは23カ国が不参加

 万博会場となる人工島の夢洲(ゆめしま)では、さる4日から3日間にわたって予行演習「テストラン」が催されていた。

「初日は万博協会の関係者や家族、大阪市職員などが訪れ、続く2日間は、抽選で選ばれた一般市民も参加。3日間で合計およそ10万人が来場しました」

 とは、全国紙デスク。工事の遅れもあって会場内の取材は不可となっていた。

「国内館は27館すべてオープンしたものの、海外館は、参加国が自前で建設する『タイプA』42館のうち19館しか参加しませんでした。また手荷物検査に時間がかかったため、2日目以降は入場ゲート前に長い行列ができ、指定された入場時間から大幅に遅れてしまう来場者も多くいました」

「5万人でこれなら、20万人を超す日は……」

 10月13日までの期間中、1日あたり最大22万人超の来場が見込まれており、すでに初日の予約者は15万人を超えている。それでも、テストラン初日に参加した野々上愛・大阪府議は、

「入場ゲート前のスペースはまだしも、会場には海外パビリオンがぎゅうぎゅうに配置されており、並ぶスペースすら見当たりません。万博協会は『並ばない万博』を掲げていますが、これでは人気館には“並べない”でしょう」

 そう指摘しながら、

「今回、5万人弱の来場でこれだけ混乱が生じたとのことで、20万人を超す日はどうなるのか。会場の休憩所は完全には屋根に覆われておらず、GWでも熱中症にかかる方が出てしまいかねません」

 リハ初日は工事中のブラジルパビリオンで火災が発生。また最終日には、西側の工区で爆発の可能性がある高濃度メタンガスが検知されるなど、不安は尽きない。さらに、そうした「不具合連発」の状況は、あろうことか皇室へも影響を及ぼしているという。4月10日発売の「週刊新潮」で詳報する。

週刊新潮 2025年4月17日号掲載

あなたの情報がスクープに!

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。