真打に昇進した「立川幸之進」が語る21年の道のり 「3団体で前座を務めた経験は、かけがえのない財産」
真打になってからが本当の勝負
桜の開花と時を同じくして、落語界が新たな門出に沸いている。落語協会(柳家さん喬会長)では真打に昇進した5人が昇進披露興行に臨んでおり、落語芸術協会(春風亭昇太会長)に所属する3人は5月に披露興行をスタートさせるという。
寄席の関係者が解説する。
「落語協会、落語芸術協会、そして落語立川流や五代目円楽一門会では、総勢19人が真打に昇進します。今後は弟子を迎えられるようになりますし、寄席ではトリ(出番が最後の主任)を務めることになる。これで名実ともに一人前ですよ」
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