没後4年「田村正和さん」鉄壁のプライバシー 「人前で食事をしない」「トイレ中は誰も近づかせない」…元マネージャーが明かす

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鉄の結束

「僕は失敗続きでね。正和さんには“ダメージャー”と呼ばれたものです」

 と、元マネージャー氏はしんみりと振り返る。

「預かっていた財布を駅で落としたり、酷い話では、正和さんの愛車のセンチュリーをオーバーヒートさせて壊してしまったこともある。修理費用が500万円もかかって、これは当時、正和さんの1カ月の舞台のギャラと同じでした。でも責められることはなかった。昔から石原軍団の『鉄の結束』に憧れて“俺は事務所の人間とああいう関係を築きたいんだな”と言っていましたね。逆に盆暮れには“お疲れさん”と3万円くらい包んでくれてね。本当に可愛がってもらいましたよ」

 もしやれるならまた正和さんの下で仕事をしてみたい――そう語る元マネージャー氏。

 幾多の証言で浮かび上がったもの、それはまさに「全身俳優」に徹した田村氏の姿であった。

デイリー新潮編集部

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