「日枝氏は最後まで煮え切らない態度だった」 権力にすがりつこうとしていた姿をフジ元役員が明かす 一方、中居氏は変装姿で友人を訪問

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ハラスメントがまん延

 石原正人元常務(62)の関連会社の女性社員へのセクハラや、反町理元取締役(60)の女性社員二人に対するハラスメントにも言及があり、

「職場でハラスメントがまん延し、過去に問題を抱えた人物が幹部に昇格している状況から、被害を訴えづらい環境にあったとも論じられたのです」(前出のフジ関係者)

 長年、ドンとして君臨した日枝氏の問題も追及された。

「日枝氏はフジやフジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の役員の指名の仕方を“ブラックボックス化”し、“透明性と公平性を欠いた”との指摘がありました。報告書には“役員のほとんどが制作現場出身で、その中には取締役としての適性や役割の自覚に懸念がある者がいた状態である”とも記されています」(同)

 まさに石原氏や反町氏のことを指すのであろう。

最後まで煮え切らない態度だった日枝氏

 この報告書が公表される4日前の3月27日、フジHDの金光修社長(70)は日枝氏のフジ及びフジHDの取締役相談役退任について報道陣に、

「(日枝氏は)早い段階で経営の刷新に賛成しており、“方法は任せる”と言っていましたので、私と清水が考えた」

 と、日枝氏が自ら進んで役職を退任したかのように受け取れる説明をしている。だが、実情は異なるようだ。

 フジの元役員が明かす。

「金光社長たちは日枝さんに“相談役を退いてもらえれば6月の株主総会を乗り切れる”と伝えていたのですが、日枝さん本人は周囲に“俺はいつでも辞める準備はできているよ”と言いながらも、最後まで煮え切らない態度でした。退任発表の1週間ほど前まで、“金光たちが俺に退任してくれと言ってきているんだけどさ……”とまわりに漏らすなど、悩んでいる様子だったと聞いています」

 日枝氏は実際のところぎりぎりまで逡巡し、金光氏らに押し切られる形で、権力の椅子を手放したというのである。

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