大谷翔平の盗塁数は減少する? ホームランは50本超えの可能性も 大谷の今季の展望を専門家が解説

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「体に痛みがあれば、あんなに投げられない」

 改めて五十嵐氏が言う。

「キャンプ中に大谷選手は“外旋運動の際に左肩に違和感がある”と言っていましたが、“しっかりバットが振れているので安心しました”とも話していました。今季初のブルペンでは150キロ超の球を投げられていたし、東京シリーズでも状態の良さを感じました」

 実際、東京ドームではこんな姿が見られた。

「大谷選手は、キャッチボールするときに相手との距離を20歩分測っていたのです。この間合いは、ピッチャーからキャッチャーまでの距離とほぼ同じ。ブルペンを意識した立ち投げをしていたのですが、しっかりした強いボールを投げていた。体に痛みがあれば、あんなに投げられないと思うので、今はチームとして大谷選手に無理をさせたくないのでしょう。まだ10年契約の2年目ですし、残り8年と考えれば急いで二刀流を解禁するリスクの方が高いと思います」(同)

山本がシーズン中にエースになる可能性も

 大谷の投手復帰は、チームメイトである山本由伸(26)や、佐々木朗希(23)らの活躍にも左右される。MLBは開幕直後から4月までの日程は比較的緩やかで、5月以降から過密日程となっていく。そして夏ごろには投手陣の疲労が蓄積して故障者が増える。

 仮に夏までドジャースの先発ローテが磐石であれば、急いで大谷に投げさせる必要はないのだ。

 メジャーリーグ評論家の福島良一氏によれば、

「チームと大谷の状態次第で、二刀流解禁は後ろ倒しになると思います。今季のドジャースは32歳のブレイク・スネルがエースの扱い。山本は2番手ですが、若さを考えるとシーズン中にエースになっていくことも十分考えられる。昨年の山本は6月にケガで離脱、162イニングの規定投球回数に達しませんでしたが、東京での活躍は米国でも話題で、早くも『サイ・ヤング賞』の候補と騒がれています」

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