大谷翔平の盗塁数は減少する? ホームランは50本超えの可能性も 大谷の今季の展望を専門家が解説
「ホームランは50本を超えてくると思う」
五十嵐氏が続けて話す。
「今季の大谷選手は、バットを昨季よりも1インチと(約2.5センチ)長く約14グラム重いモノに変えています。長くて重くなればなるほどコントロールが難しくなりますが、その分ボールは遠くに飛ぶ。すでに大谷選手が速い球を打つことができているのは、バットをうまく扱えている証しです」
バッターとしての状態は上出来のようである。
「私は去年もドジャースのキャンプ取材をしましたが、今年の大谷選手はちょっと表情が穏やかで、2年目ということもあって、よい意味で力が抜けているように見えました。去年の開幕は思いがけない出来事もあり、決して万全の状態ではなかったと思いますが、今年は気持ちの余裕を感じますし、ホームランの出る時期も明らかに早い。二刀流の解禁時期によりますが、ホームランは50本を超えてくると思います」(同)
盗塁数は減少する?
大谷といえば、昨シーズンは本塁打と盗塁の数で「50―50」を記録して話題をさらったが、今季はどうか。昨年10月のワールドシリーズ(WS)第2戦で盗塁を試みた際に左肩を亜脱臼。手術を受けたが現在もリハビリ中で、無理に左腕を使わぬようドクターストップをかけられたとされている。
再び五十嵐氏に聞くと、
「キャンプでは、帰塁の際にヘッドスライディングで戻らないような練習をしたり、スライディングでも左手をつかないようにしていたので、今季の盗塁数は減るかなとは思います。そもそも盗塁数は状況によって変わるので予想は難しいですし、大谷選手でいえば二刀流の解禁時期が遅いか早いかで選手としての方向性が変わっていきます」
やはり大谷における最大の関心事は、二刀流の解禁がいつになるのかだろう。
米国での開幕戦を前に、現地メディアはドジャース幹部や大谷の手術執刀医の証言などを交えて「二刀流解禁時期は未定」「10月のWSまで温存したい」などと報じている。振り返れば、一昨年に2度目となる右肘の靭帯再建手術を受けた大谷は、本来なら今年の開幕戦で二刀流お披露目のはずだった。それが左肩手術の影響で封印となった経緯があった。
[2/4ページ]