大谷翔平の盗塁数は減少する? ホームランは50本超えの可能性も 大谷の今季の展望を専門家が解説
【全2回(前編/後編)の前編】
メジャーリーグ(MLB)の米国開幕戦が、3月27日(現地時間)にスタートした。今季はロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(30)はじめ、日本のファンにもなじみの選手が多数参戦。大谷が出場するゲームを10倍楽しむための完全ガイドをお届けしよう。
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いよいよ開幕したMLBだが、今季は全30球団のうち11球団に、日本球界での活躍を経て渡米した日本人選手が15人も在籍している。シーズン終了までの約半年間、各球団で活躍するサムライたちを観戦する上で、注目すべきポイントはどこか。
まず外せないのは、今季の大谷がどんな活躍を見せてくれるのかということ。ご存じMLB東京シリーズの対シカゴ・カブス戦では、今季初の本塁打を打ち幸先のよいスタートを切った大谷だが、本当に死角はないのか。
「去年より実力は上がっている」
「現状で打球スピードもしっかり出していますし、ホームランを打ったことを考えれば、かなり状態はいい。純粋に去年より実力は上がっていると感じます」
と言うのは、共にニューヨークを本拠とするメッツとヤンキースで投手を務めた野球解説者の五十嵐亮太氏だ。
「東京シリーズの対カブス第2戦でのホームランは、大谷選手自身、過去2番目に速いスピードボールを見事に捉えたのです。一番速いボールは時速100マイル(約161キロ)で、今回は99マイル(約159キロ)でした。最速のボールをホームランにした試合は昨年6月でしたが、例年その時期の大谷選手は『ミスタージューン』と呼ばれるほど調子がいい。6月というのは開幕から2カ月たち、ある程度、体が動き始めて状態がよい時なのです」
昨年すこぶるよい調子の時に打った本塁打を、すでに今季は開幕2戦目で披露したというわけだ。
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