まさかのテレ東が「カトパン」を獲得できたウラ事情 「所属事務所と局の“思惑”が一致したのでは」

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 華やかな外面とは裏腹に、権謀術数渦巻くテレビ業界。国民的女子アナ「カトパン」こと加藤綾子(39)の復帰にも、さまざまな思惑が交錯していた。まさかの新天地を彼女が選んだ、その理由とは?

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「中居騒動があったフジを避けるのは納得」

 3月14日、テレビ東京は「4月編成説明会」を開き、活動を休止していた大人気キャスター・加藤綾子アナが、4月3日から同局でMCとして復帰すると発表した。

 古巣のフジテレビとは関係が良好といわれていただけに、この発表には芸能記者も首をひねる。

「カトパンはフリー転身後も情報番組『Live News イット!』のキャスターを3年半務めただけでなく、バラエティーにも引っ張りだこと、まさに国民的女子アナです。中居騒動があったフジを避けるのは納得ですが、まさかテレ東を選ぶとは」

 加藤アナは2021年に結婚を発表、23年には女児を出産し、表立った活動を控えてきた。

「家族との時間を大事にしたい」と小休止した加藤アナのおかげか、夫は仕事で辣腕(らつわん)を振るっている。

「三つ年上の夫、高木勇輔氏は、急成長を遂げているスーパー『ロピア』で社長を務めています。同社の売上高は直近10年で約7倍にまで伸長し、その経営手腕は折り紙付きとか」(同)

 父を継いだ2代目社長の高木氏には「女好き」との評判が付きまとう。

「カトパンは彼のそういった一面を承知の上で、結婚したといいます。彼女はフジテレビに入社した際もセクハラまがいの面接を切り抜けており、肝が据わっている。優秀な経営者として家庭を支えてくれるなら、多少のよそ見は構わないと考えているのでは」(同)

“トレード”が成立

 SNSでは子育てに奮闘する姿も投稿している加藤アナ。公私ともに順調な彼女があえて選んだ復帰先なだけに、その理由にも注目が集まっているのだ。

 加藤アナが復帰する番組「ナゼそこ?+」は、前身となる番組も含めれば12年以上続く、テレ東の長寿番組だ。

「日本中の不思議な場所や人を特集する内容が見どころですが、このところマンネリ化し視聴率が低迷していました」(局関係者)

 そこで、これまで出演していたフリーアナウンサーの新井恵理那(35)と、元乃木坂46の秋元真夏(31)が降板する代わりに、加藤アナを迎え、刷新を図ったのだ。

 テレ東が加藤アナという“大物”を獲得できたのは、出演者たちの所属事務所に理由があるという。

「MCを務めるユースケ・サンタマリア(54)と秋元、カトパンは、いずれもジャパン・ミュージックエンターテインメント(JME)の所属です。カトパンの復帰先を探していたJMEと、番組を改革したいテレ東で思惑が一致、秋元に降りてもらう代わりにカトパンを起用することで、トレードが成立したのでは」(同)

 とはいえ、秋元よりカトパンはギャラが「4~5倍も高い」(同)。さすがにベテランのユースケ・サンタマリアは降ろせず、新井アナが埋め合わせで卒業になったと推測する。

 新井アナは「お知らせさせていただく前に後任の方が発表されたので、もうご存知の方も多いかと思いますが」と含みを持たせた表現で降板を発表、加藤アナの起用で“お祭り騒ぎ”となったテレ東への苦々しい思いをにじませた。

「新井アナには気の毒ですが、起用だけでここまで話題になるカトパンにはかないませんよ。局の判断としては大成功で、打ち切りが遠のいた『ナゼそこ』の関係者もホッとしたとか」(同)

 ブランクを挟んでこの影響力。カトパン恐るべしといったところか。

週刊新潮 2025年4月3日号掲載

ワイド特集「春爛漫」より

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