「ひとりで寝るのはこんなに寂しい!」――アイルランド詩人が驚いた「百人一首」のすごい孤独の嘆き方
一人でいるのはどうも苦手、とくに長い夜を一人ぼっちで過ごすのはとても寂しい――人知れずこんな思いを抱えている人も多いのではないか。古代の日本でも寂しがり屋は多かったようで、「百人一首」には孤独を嘆く歌が数多く選ばれている。
中でも有名なのは、柿本人麻呂の下記の歌だろう。
【歌】
あしびきの山鳥の尾のしだり尾の 長々し夜をひとりかも寝ん
【現代語訳】
山鳥の垂れ下がった尾のような、長い長い夜を、私は寂しくひとりで寝ることになるのだろうか。...