佐々木朗希の“涙目”降板に「ガキが泣く姿を映す時間はない」…ダルビッシュ“元女房役”が厳しく叱咤 米メディアがやり玉に挙げた「3つの問題行動」とは
アメリカのMLBと日本のNPBで通算最多勝利の記録を持つ投手は、それぞれ誰なのかご存知だろうか。野球ファンにとっては簡単なクイズかもしれないが、MLBはサイ・ヤング氏(1867~1955)で511勝316敗。NPBは金田正一氏(1933~2019)で400勝298敗。そして、この2人の成績が物語っているのは、たとえ球史に残る大投手でも負ける試合は必ずあるということだ。(全2回の第1回)
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ドジャースの佐々木朗希(23)は3月29日のタイガース戦に先発。ところが押し出しを含む4四球と制球がまったく定まらず、2失点で2回途中降板となった。
たとえ佐々木が傑出した投手だとしても、20勝0敗でシーズンを終えられるはずがない。そのことはファンもよく分かっている。
実際、アメリカと日本のスポーツメディア、解説者、ファンが問題視したのは佐々木の勝ち負けではなかったし、投球内容ですらなかった。
多くの人々が不安に感じたのは、降板が決まってから見せた佐々木の“態度”。究極的には彼の“メンタル”に他ならない。担当記者が言う。
「アメリカのメディアが問題視した佐々木投手の行動は3点あります。まず1点目は交代を命じられた時の態度です。MLBで交代する投手は、監督にボールを手渡すのが慣例ですが、佐々木投手はボールボーイに投げて物議を醸しました。試合後の会見で記者から問題行動だったのではないかとの質問が飛び出すと、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)は『敬意を欠くものではない』と火消しに努めました」
2点目の問題行動は、代わりにマウンドに立ったジャック・ドレーヤー(26)の投球を見守らず、佐々木がベンチ裏に消えてしまったことだ。
批判が殺到した佐々木の“涙”
何しろ佐々木の乱調が原因で塁上にはランナーが立ち、ホームへの生還を狙っているのだ。にもかかわらずベンチ裏に消えたことで、ふて腐れて試合の応援を放棄してしまったかのような印象を与えた。
「ロバーツ監督は佐々木投手の後を追うようにベンチ裏に向かい、しばらくすると佐々木投手はベンチに戻ってきました。これも監督が『ちゃんとベンチにいろ』と注意し、それに佐々木投手が従ったかのような印象を与えてしまったのです。試合後の会見ではこの問題にも質問があり、ロバーツ監督は『佐々木とベンチ裏で話をしたかった。彼には「今夜はこれでいいんだよ」と言った』と説明。やはり佐々木投手を擁護しました」(同・記者)
3点目はベンチに戻った佐々木をテレビカメラが写すと、まるで涙を浮かべているように見えたことだった。
「アメリカでも多くのスポーツメディアが佐々木投手の涙について言及しました。中でも注目を集めたのは強打の捕手として活躍し、WBCでの優勝経験も持つジョナサン・ルクロイ氏(38)の指摘でした。彼はポッドキャスト番組や自身のXで佐々木投手を『soft(軟弱)』と厳しく批判。『ベテラン選手が佐々木投手を脇に呼び寄せ、「男らしくしろ」、「立ち向かえ」と声をかけたことを願う』と涙を浮かべたことに猛省を求めました」(同・記者)
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