巨人・坂本勇人申告漏れ 球団は「国税に不満たらたら」言いつつ守るも「阿部監督はとっくに見限っている」

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「従来認められていた自主トレなどの費用も含め否認されたが、税務署の指示に従って申告し、納税した。脱税に当たる悪質な申告漏れや所得隠しではない」。巨人・坂本勇人の2億4000万円申告漏れ報道を受けての巨人軍広報のコメントである。処分に不満ありげな言いっぷりだが、将来の監督候補と言われる坂本を守りたい意図が透けて見える。では、阿部慎之助監督は「スキャンダルばかり抱えて打てない男」をどう見ているのか?

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ファンをざわつかせた開幕2戦目の「スタメン落ち」

 3月28日、ヤクルトとの開幕第2戦。前日、スタメンに入っていた坂本の名前が消えた。開幕試合で坂本は5打数無安打。9回2死満塁のサヨナラのチャンスでも3塁ゴロに倒れ、復活を期待するファンたちの期待に全く応えられなかった。

「たった1試合だけで代えたら残酷じゃないか」
「いや、このままでは惨めな結果が出るのは必至。一旦外してあげた方がいい」

 翌日すぐさまベンチに下げた阿部監督の決断について、ファンの間でもさまざまな議論を呼ぶことになった。

 そんな雑音が耳に入っていたかどうかはわからないが、阿部監督は第3戦で再び坂本をスタメン起用。だが、坂本はまたもや凡打の山を築き、翌日から再びベンチに下がることになった。

「むしろ冷徹だった」

 記者から今後の坂本の起用について聞かれ、「一番本人が苦しんでいる。打破しないと。でも守備があるので、自衛隊だと思っています」と笑いながら庇った阿部監督。いったい本心ではどう思っているのか。

「とっくに見限っていますよ」と言うのはある巨人関係者である。

「昨年も全くダメ。オープン戦でも1割ちょっとしか打てなかったわけです。一方、同じサードを守る高卒5年目の中山礼都はぐんぐん伸びてきてオープン戦も3割を超える成績を残した。どっちを選ぶなんて最初から決まっていたこと。さっさとケリをつけたかったから阿部さんはあえて開幕で起用したんです」

 3戦目で再び起用したことについては、

「さすがに1試合でアウト、はね。実績があるベテランだから気を遣わざるをえない。ただ、温情でチャンスをあげたというのはちょっと違う。本当に優しいならば、もう少し復調するのを待ってから使うべきところ。絶不調なのをわかっていて試したのだから、むしろ冷徹と言った方が正しい。シーズン中盤までこの問題を引きずりたくなかったのですよ」(同)

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