交際→同棲→プロポーズ…トントン拍子の“1年間” 32歳の会社員がマッチングアプリで出会った「年下男子」と結ばれるまで

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、昨年11月5日に入籍した、新日本フィルハーモニー交響楽団の首席チェロ奏者、佐山裕樹(ゆうき)さん(28)と、会社員の志帆さん(32)。

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出会いはマッチングアプリ

 出会いのきっかけは最近のカップルらしく、マッチングアプリ。2023年5月、志帆さんは自分のページに「いいね」を付けた年下の男性を見つけた。

「私より年上を対象にしていたので、もし『いいね』をくれなかったら出てこないはずの人でした」(志帆さん)

 4歳年下の裕樹さんのプロフィール欄には劇団四季のポスターを前にポーズを取る写真が。「音楽関係の仕事」とあるので「舞台関係の人かな」と思ったら、チェリストと知ってビックリ。実は志帆さんも音大卒で、「音楽で食べていくのは無理と考えて就職しました。彼は公式ホームページもあり、またビックリ」。

 同月内には「お茶しましょうか」と裕樹さんからお誘いが。最初の速攻だ。

「育ちの良さそうな“僕ちゃん”」

 初対面は渋谷のカフェ。「しっかりしたお姉さん」と彼が感じる一方で、彼女は「育ちの良さそうな“僕ちゃん”」という印象を抱く。もともと年上を対象に結婚相手を探していただけに、あくまでチェロ奏者という職業柄に「人として興味を持った」という。その後、2度会ったが、その思いに大きな変化はなかった。

 7月11日。裕樹さんが志帆さんと彼女の会社の同僚女性をコンサートに招き、終演後、3人で食事をした。同僚は既婚者で、二人を盛り上げる役目に。彼が「イケるかも」と思ったのも無理はない雰囲気をつくってくれた。帰宅後、志帆さんに電話して好意を伝えるうち、互いに「付き合う?」と言い合った。同僚がキューピッド役を果たしたわけだ。この日、7月11日が記念日となった。数日後、彼は東京・丸の内のレストランで淡いピンクの花束を渡し、改めて交際を申し込む。

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