「“違和感がある”ならなぜ公認したのか」 石破首相が杉田水脈を切れない理由を現役議員が明かす

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“絶対、解散に打って出る”

「自公は現在、衆院では少数与党の立場です。予算案が衆院で通過したのは、維新が高校無償化と引き換えに賛成に回ったから。その維新が仮に他の野党と足並みをそろえれば、不信任案が成立してしまいます」(前出のデスク)

 衆院本会議で内閣不信任案が提出され、出席議員の過半数が賛成に回ると可決となる。その場合、内閣は10日以内に衆院を解散するか、総辞職しなければならないと憲法で規定されているが、

「石破さんは“不信任案が可決される流れなら、内閣総辞職の道は取らない。絶対、解散に打って出る”と周囲に話しています」(永田町関係者)

 支持率は低迷しているものの、いまだに闘う意志は失ってはいないというのだ。

杉田氏の過去の発言について石破首相は……

 前出のデスクも言う。

「石破氏は昨年暮れ、テレビ番組で夏の“衆参同日選挙”の可能性を問われた際にも“参議院選挙と衆議院選挙を同時にやってはいけないという決まりはない”と語っています」

“衆参ダブル選”になるかどうかはさておき、石破氏が解散に打って出ると、昨年終えたばかりの総選挙が1年もたたないうちに再び行われる異例の事態となる。一方、参院選はこの夏に実施されることが確定しており、冒頭触れたのは、その参院選で自民党公認を得た杉田氏を巡る参院予算委員会でのやりとりだ。質問に立ったのは立憲民主党の杉尾秀哉参院議員。そこで石破氏は、法務当局から人権侵犯を認定された杉田氏の公認の是非を問われ、こう述べた。

「自由民主党はいかなる不当な差別も許しません。今ご指摘のようなこと、これは私としてはとても賛成し得ない。“男女平等は反道徳の妄想である”とか“女性はいくらでもうそをつける”とか、こういうような(杉田氏の過去の)発言に対しては、私は強烈な違和感は持っております」

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