「“違和感がある”ならなぜ公認したのか」 石破首相が杉田水脈を切れない理由を現役議員が明かす

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「“いい子ぶって。余計なことは言うな”という反応も」

 内閣支持率は一連の問題を受けて大幅に下落した。朝日新聞は前回2月調査の40%から14ポイント下落して26%、共同通信も同じく2月から12ポイント落として27%と、石破内閣発足以来、過去最低を記録したのである。

 安倍政権下での自身の金券受領を明かした、大岡氏本人が語る。

「私の発言に対して支援者は賛否両論です。“自民党の体質を変えないとダメだ。誰かが本当のことを言わないと変わらないのだから、よく言った”という声がある一方で、“なんだ、いい子ぶって。余計なことは言うな”なんて反応もありました。あとは“自民党の幹部は何やっているんだ。口をつぐんでいてけしからん”という批判もありますね」

 石破氏については、

「ふにゃふにゃしていて、(予算委員会でも)はっきり答えない。こういったこと(政治とカネの問題)を批判してきた立場なのだからしっかりやれ、という石破さんに対する失望感はあるのではないでしょうか」

「負けは見えている」

 さる自民党の中堅代議士もこう話す。

「地元の支援者の反応は今までになく厳しい。昨年の総選挙でも裏金問題で逆風を感じましたけど、まだ石破首相という新しいリーダーのもとで変わるのだという一縷の望みがあった。それが、今回の商品券配布問題ですっかりついえてしまったという雰囲気です」

 石破おろしの急先鋒で、今夏改選を迎える西田昌司参院議員は、

「このままでは負けは見えている。予算が成立したら総裁を替えて、自民党を立て直さないといけない」

 と石破氏の退陣を強く求めるが、野党もまた攻勢を強めている。日本維新の会の前原誠司共同代表は21日、産経新聞の単独取材に、

「予算案に賛成したから不信任案に賛成しないことはない」

 そう見得を切ったのだ。

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