同居女性を殴って逮捕された「川口クルド人男」の“意外な正体” 「テレビに出演したこともある有名人」「フェラーリを乗り回していた」

国内 社会

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 日本に数多く住まう「同胞」たちにとって、ショックな報せだったかもしれない。在日クルド人らの顔役を担ってきた男が、同居人女性への暴行で逮捕されたのだ。テレビには映らない、彼の隠された一面とは。

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テレビへの出演経験も

「川口クルド人男、同居女性殴り逮捕」

 3月19日、産経新聞が報じたニュースが、県議会でも取り上げられるなど話題になっている。

 埼玉県川口市には2000~3000人の在日クルド人が住むといわれ、かねてより彼らによる暴走行為や騒音被害などの“狼藉”がメディアで取り上げられてきた。

 その中でなぜ、特別にこの報道が耳目を引くのか。

 社会部記者が語る。

「逮捕されたクルド人の男は名前をユージェル・マヒルジャンといい、テレビへの出演経験もある界隈の有名人なのです。5回に上る難民認定申請を繰り返しており、実質的な“不法滞在”の立場ですが、これまでクルド人なりの苦労を訴えてきました」

 30代半ばのマヒルジャン氏は、トルコから来日して既に20年以上がたつ、古参の在日クルド人だ。

 解体業を手がける会社の経営者であるとともに、慈善事業に熱心なことでも知られる。過去のインタビューでは「日本に恩返しがしたい」と熱弁をふるい、熊本地震や能登半島地震の際には、会社ぐるみでボランティアを行った。

 さらに昨年、埼玉県の地域福祉のための基金に100万円を寄付し、県知事から表彰まで受けていたのだ。

フェラーリを乗り回す姿を投稿

「それが逮捕で一転、表彰の是非が議会で取り沙汰される始末になりました。彼は素行が悪いクルド人を窘(たしな)めるなど、同郷人の中でも模範として振る舞ってきた。加えて“問題を起こしているのはクルド人ではなくトルコ人”と語っていただけに、当人もバツが悪いでしょう」(前出の記者)

 SNSにはフェラーリを乗り回す姿を投稿し、経営者としての成功ぶりも披露していたマヒルジャン氏。

“模範的クルド人”を自負する彼に、一体何が起こったのか。

 事件の現場となった彼の自宅は、JR蕨(わらび)駅にほど近い閑静な住宅街にある、2階建ての大きな一軒家だ。

 事件当日、逮捕の現場を目撃した女性が語る。

「マヒルジャンさんは玄関前の階段に座り、その脇を2人の警察官が固めていた。いつもの高そうなブルーのスーツではなく、黒のスポーツウェアを着て、しょんぼりした様子でした」

 引っ越しの際には菓子折りを持ってあいさつに回り、町内会にも参加するなど、近所では好印象だったという。

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