「望月衣塑子記者を完封」フジ会見で前回と打って変わりフリー記者たちが大人しかったワケ「ロボットみたいな清水社長を攻めあぐねていた」
日付まで正確に記憶していた清水社長
19時20分からはフジテレビ側の会見が始まった。前回は5人の役員が登壇した会見だったが、今回は清水賢治社長一人である。
前回壇上に並んだ老齢の役員たちの中には、「アー、ウー」と不明瞭な回答をする者もいて、それがフリー記者たちを燃え上がらせた。
一方、清水氏に感じたのはロボットのような精巧さだった。報告書全てを記憶しているのではないかと思えるほどで、「それは第三者委から待っていただきたいと言われていて…」、「それは1月21日に決められたことで…」などと、どんな球が来てもきちんと正確に打ち返していくのだ。
感情をあらわにしない頑強さも感じた。「辞めた役員をなぜ特別待遇するのか」などとしつこく絡まれ続けても、「それについては個々の契約です」「申し上げられない」とピシャリ。
最後の最後で、望月氏がマイクなしで矢継ぎ早に質問してきた時も、「(質問内容は)合っているか合っていないかで言えば合っていません」「明確な間違いです」と返り討ちにしていた。そして大方の予想に反し、午後10時半にはお開きとなったのである。
フジ関係者も「日を跨ぐ覚悟だったのでびっくりした」と振り返る。
「前回の会見では、要領を得ない質問を繰り返したり、自分の意見を被せて質問をするフリー記者が続出してネットで晒し者にされた。彼らが批判を恐れたことで、抑制的な会見になったのではないか」
視聴率もふるわず民放3局に完敗
フジは今回の会見も地上波で午後9時まで放送したが、視聴率はふるわなかった。
スタートした午後5時台は2.6%(個人、以下同)。6時台になって3.5%に達したが、午後9時までほぼ横ばいだった。
勝てたのは2.8%だったTBSの『冒険少年脱出島家族SP』のみ。日テレ『世界まる見え』は6.4%、テレ東の『YOUは何しに日本へ?』は3.9%、テレ朝『帰れマンデー見つけ隊!!』は5.2%と、3局に完敗した。
前回の10時間会見で午後9時台に8.5%に達していた盛り上がりと比較すると、かなりの下げ幅だ。もうこの話題自体が飽きられているのかもしれない。
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