六本木のラーメン店ではいまや「2000円の壁」が現実に…個人店を苦しめる「1000円の壁」問題は解消されるか
一等地は「壁」を突破
帝国データバンクによると2024年のラーメン店倒産件数は前年比3割増の72件で、これは過去最多だという。ラーメン店の経営をめぐっては「1000円の壁」が取り沙汰されることが多い。1杯1000円を超えることに客側の抵抗感があることを意味し、値上げしたくてもできない店の苦境が伝わる言葉である。だが最近、東京の人気店では「2000円の壁」も見えてきた。
地方移住した筆者は東京にいる時の拠点は六本木だが、朝9時まで営業している某ラーメン店は、朝食に都合が良いため時々訪れる。...