「赤ベンツ不倫プラス詐欺」と「インサイダー取引」のどちらが社会復帰しやすいか

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広瀬めぐみ元参院議員の場合は

 経歴からある種の優秀さを持つのは明らかなうえに、世間的にその罪も顔もほとんど知られていないことも、再出発にはプラスになりそうということか。経済にも詳しそうではある。

 一方で、勤務実態のない人物を公設秘書として届け出て秘書給与約350万円をだまし取った詐欺の罪で起訴された広瀬めぐみ被告(元参院議員)はどうか。27日に下された判決は懲役2年、執行猶予5年。

 臨時国会の会期中の不適切な振舞いが“赤ベンツ不倫”などと報じられたこともある広瀬被告は法曹資格を持つが、彼女もまた執行猶予が明けるまでその資格を失うことになる。
 もっとも、復帰については所属の弁護士会が認める必要があるものの、除名される可能性も否定できない。彼女の場合はすんなり弁護士に戻るとはいかないのでは、という見方を口にする法曹関係者もいる。

 そもそも同じカネ絡みの犯罪とはいえ、具体的な被害者がいないインサイダー取引と、国会議員による税金の搾取のような犯罪とでは業界内の受け止め方も違うということだろうか。

デイリー新潮編集部

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