“最強の王者”が人知れずこの世を去っていた… 「藤井則和」が日本卓球界の表舞台から姿を消した理由(小林信也)

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 日本の卓球史上「最強の王者だった」ともいわれる天才選手がいた。

 藤井則和。いまその名を知る人は少ない。1925年の生まれだから、今年、生誕100年を迎える。

“超弾丸スマッシュ”。桁外れの威力を誇るスマッシュが藤井の持ち味だった。

 全日本卓球選手権の男子シングルスで、藤井は46年から49年まで4連覇を飾った。

 46年は終戦の翌年。戦時下の41年から45年は大会が中止になっている。

「その時期に大会が開かれていたら連覇の記録はもっと伸びていた可能性がある」
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