「娘の夜泣きで起こされた瞬間、あらすじが…」 医師で小説家の山口未桜に訪れた「生涯忘れられない瞬間」とは
人生が大きく音を立てて動いた瞬間
2024年『禁忌の子』で第34回鮎川哲也賞を受賞しデビューし、同作が2025年本屋大賞にもノミネートされた山口未桜さん。現在、小説家と医師という二足のわらじを履く彼女は、実は医学部を受験することになって一度筆を置いたという。そんな彼女が本屋大賞ノミネート作を生み出すまでの転換点を語る。
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「あの瞬間」確かに、わたしの人生は大きく音を立てて動いた。
わたしは物心ついた時からずっと本を読みふけっては、物語に没頭する子供だった。...
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