「つらい五十肩は自分で治せる」 専門家が指南 「整形外科でやってはいけないコト」とは

ドクター新潮 ライフ

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自己診断法

・肩を指で押すと痛いところがある。

・じっとしていても痛い。

・夜寝ていると何もしていないのに痛くなる。

・朝起きたときがとりわけ痛い。

・激しい運動の後に痛みが増す。

・動き始めが痛いけれど、しばらくすると治まる。

・痛み方が「ズキズキ」「じんじん」「チクチク」のいずれか。

・痛い場所が赤く腫れていることがある。

・天気によって痛みが違う。

・お酒を飲んだ後に痛くなる。

・夏、クーラーの風があたると痛い。

・触っていると痛くなる。

 いかがでしょうか。

 ちなみに、これと同じ症状が膝や腰の痛みに該当すれば、そこもモヤモヤ血管ができている可能性があります。

 どうやら、五十肩になったようだと思ったら、自分で試してもらいたい治し方があります。とても簡単なのですが、その理由も合わせてお伝えしましょう。

「簡単過ぎて驚かれるかもしれませんが……」

 これは「押圧」というのですが、肩の痛いところを、反対側の手で探し、場所が分かったら指をそろえてぐっと押します。そんなに強く押す必要はありません。爪の色が白くなるぐらいで大丈夫です。時間は15秒~20秒。テレビのCM1~2本ぐらいですね。ぐりぐりもむのではなく、じっと押さえ続ける。これを1日あたり1~2回やってみてください。大事なのは1週間続けること。

 簡単過ぎて驚かれるかもしれませんが、これはモヤモヤ血管を消すために理にかなった方法なのです。先にも説明しましたが、モヤモヤ血管は正常な血管に比べてとても脆く、ちょっと血液の流れが滞っただけでも、死んでしまう。だから皮膚の上から血管をぎゅっと押さえるだけで、血流が滞って血管そのものが消えるわけです。

 私のクリニックではこれと同じ原理のことをカテーテルや動注治療で行っているわけですが、実際、患者さんにこの自己治療法を教えてあげると「痛みがだいぶマシになった」と言う方が多い。

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