アニメ・ポケモン「サトシ」卒業から2年 松本梨香が語る“海外オファー殺到”の現在と“晴明神社への歌奉納”

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サトシ役最後のセリフの前に号泣

 サトシ役を終えて2年。長く演じ愛着のある役とのお別れは、きっと辛かっただろうと察しはつくものの、あえて聞いてみたい。終了を松本はどのように受け止めたのか。

 アニメの主役交代に伴う降板を伝えられたのは、「最終回が放送される1年ほど前でした」。以後は役に一層の思いを入れながら、しかし表向きは普段通りに収録に臨んでいたという。最終収録は2023年1月。最後のセリフを吹き込む際に、とうとうこらえきれなくなり号泣してしまった。

「これを言ったら終わっちゃうんだ、サトシに会えなくなるんだ、と思ったらセリフを言えなくなってしまって。涙を我慢したら、しゃべれなくなるじゃないですか。だから休憩をもらってトイレでひとしきり泣いて、心を落ち着かせました。サトシが鼻声だったらごめんなさい(笑)」

 主役交代後、ポケモンファンの子供から「サトシが出ないからもう見ない」と直接言われることが何度もあったという。こういう時にはどう答えているのか。

「『サトシはね、今も旅を続けているよ。ただテレビに映ってないだけ。だからこれからもポケモンを応援してね』と伝えています。いつか今の主人公とサトシが会うような展開もあるかもしれないですもんね。ファンのために“外伝”みたいな形でサトシのショートストーリーを流すのもいいのになぁ」

 イベントやコンサートなどでは、変わらず「めざせポケモンマスター」とおなじみのセリフが大人気だ。

「私が主題歌を歌ったり、“ゲットだぜ!”と言うとやっぱりすごくみんなが喜んでくれるんです。強力なビタミン剤みたいな感じです。私はあのセリフは神様からのギフトだと思っています。自分が生きている間はずっと言っていきたい」

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