【べらぼう】蔦重を“江戸メディア王”にした 尾美としのり「朋誠堂喜三二」の哀しき末路

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意外なところにいた「朋誠堂喜三二」

 毎年8月の1カ月間、仮装した芸者や幇間らが車輪のついた舞台上で即興芝居を演じながら、吉原の大通り「仲の町」を練り歩く。それは吉原を代表する3つのイベントのひとつだった「俄」で、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第12回「俄(にわか)なる『明月余情』」(3月23日放送)では、その模様が鮮やかに再現された。

「俄」が吉原をもり立てるチャンスであり、自分にとっての商機だと考える蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)は、平賀源内(安田顕)を訪ね、このイベントについて文章におもしろくまとめてくれないかと打診した。...

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