V3「大の里」の勝因と課題 「横綱昇進は十分にあり得る。望まれる勝ち星の数は…」【音羽山親方の春場所総括】
2021年3月場所で現役を引退し、2年後の12月に音羽山部屋を創設した71代横綱・鶴竜こと音羽山親方。春場所前には2人の新弟子が入門して、部屋は活気づいている。親方も今場所から審判部に異動し、勝負審判として土俵下で厳しい目を光らせていることになった。そんな親方に、春場所の土俵を改めて振り返ってもらった。【ノンフィクションライター/武田葉月】
――春場所は、元大関で平幕の高安関(「高」ははしごだか)が、絶好調! 前半戦から、優勝戦線を引っ張り、千秋楽は最大5人で優勝決定戦になろうかという混戦でした。...