志村けん 「中居正広」「松本人志」との違いは 70歳でもモテた女性との付き合い方

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笑いとは何か

 先のテレビ局関係者は志村の教育熱心さに感心する。

「例えば日テレの『天才!志村どうぶつ園』の番組収録後、共演する嵐の相葉雅紀やスタッフを連れて飲みに行っています。志村はそこで“笑いとは何か”を真剣に話している。B級タレントを育てるにしても、ファミリーにして戦略的に囲い込んでいこうという思惑はありません。そこが島田紳助とは違うところで、志村の人柄が偲ばれるのです」

 芸能レポーターの石川敏男氏による補足的説明。

「60代の男性が若い女性にモテるとすれば、まずお金に余裕があるからでしょうね。同世代の多くの男性は志村のようにお金持ちではありません。見習うとすれば、たとえ見栄を張ってでも、せこく生きない。太っ腹になることですよ」

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 この記事の当時、志村は60歳だったが、その後もいくつもの浮き名を流した。

 彼の死後3年、「週刊新潮」2023年4月6日号は、亡くなるまで志村と交際していた女性の証言を掲載している。彼女は当時28歳。麻布十番のガールズバーのスタッフとして働いていた時に、来店した志村と出会い、3年間交際した。彼女は語っている。

「志村さんってまず清潔感がほかの人とは違いました。香水を使っていないのに、体からいい匂いがする。加齢臭が一切しないんです。それに女性への接し方も他の人とは違います。お酒を飲んでいるときは、必ず“君が飲めるんだったらうれしいな”と気を遣ってくれて、お酒を強要するということは一切ありませんでした。帰るときも事前に約束していた時間に必ず帰してくれます。冬場だと“寒いだろう”と言い、駅と至近距離であっても志村さんの愛車だったロールスロイスで送ってくれました」

 誰と飲んでいても、終電の時間くらいまでには帰ると話し、遅くなっても夜中の2時か3時には帰宅していた。

「女性には“家に無事に着いたら連絡しなさい”と伝えていました。女性が着いた旨をLINEすると“よかった”と返信してくれる。普通の男性でもやらないですし、芸能人ならなおのことです。女性はみな感激していましたよ」

 ある日のデートの後、駅まで車で送ってもらった時のことだ。

「“どんなにお金を持っていても普通の感覚を忘れちゃいけないよ”“謙虚に生きなさい”とおっしゃっていました。志村さん自身がとても謙虚な方なんですよね。あれだけ芸能界でキャリアを積まれてきた方です。娘以上に年が離れた女性に対し自慢話のひとつもしたくなるものですが、私は志村さんと3年ほど接していた中で、一度もそうした話をされたことがないんです」

 芸能レポーターの城下尊之氏は「週刊新潮」2024年1月25日号でこう述べている。

「本人から聞きましたが、志村さんには一定期間、交際する女性が1人常にいて、いくらでも制限なく使えるブラックのクレジットカードを1枚渡していたそうです。別れ際もまとまったお金を渡していたと。私が“何百万か渡すんですか”と聞いたら、“桁が一つ違うよ”と。要は1000万円単位だったそうで、これまで女性に使ったお金を合計すると青山にビルが建つと言っていましたね」

 過ごした相手、過ごした時間への“敬意”と“感謝”を示そうという姿勢が伝わってくる。

 一方、共に相手女性から苛烈に“被害”を訴えられ、引退、あるいは大きなダメージを負った中居、松本――。志村との差は大きかった。

デイリー新潮編集部

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