「斎藤知事は即刻、辞任すべき」 橋下徹氏が断言 「告発者の職員や竹内前県議の自死は避けることができた」
「他のフラフラしている維新のメンバーよりは……」
その点、県議会調査特別委員会(百条委)の音声データを立花氏へ提供したとして、維新から離党勧告処分を受けた増山誠県議を指して、
「彼の考え、意見には同意できませんが、斎藤氏支援の信念がブレていない面では、他のフラフラしている維新のメンバーよりも筋は通っているといえます」
と評した。他方、日本維新の会新代表で大阪府知事の吉村氏のガバナンス力について尋ねると、
「昨年12月の代表選で圧倒的な支持を得て代表に就任した吉村さんが、今回の件で問われるべき点があるとは思いません。ただ11年から僕と一緒にやってきた吉村さんは大阪維新の改革スピリットや金の使い方に厳しい姿勢を身をもって知っている一人であり、今後は彼が維新のパーパス(存在意義や志)をメンバーに周知徹底させていくことができるかが、党の立て直しのポイントになると思います」
「すぐにも辞職すべき」
今月19日、斎藤氏のパワハラなどに関する告発を調べてきた第三者調査委員会は県に報告書を提出。すでに百条委が告発内容について「一定の事実が認められる」と結論付けたが、斎藤氏はいまも「一つの見解」との立場を崩していない。
「斎藤氏に関していえば、知事として絶対にやってはいけない権力行使をしたという一点をもって、すぐにも辞職すべきと考えます。告発内容を第三者が調査する前に、告発者の人間性に疑義を呈して告発そのものを握りつぶすやり方は、権力者として明らかにレッドラインを越えました。けれど当初、その点について大手メディアは注目していなかった。視聴率が稼げるパワハラ・おねだり問題で斎藤氏を徹底的に責めていました。維新も同様に、当初は告発者つぶしの点は問題視していなかった。僕自身、改革・政策の実行については時には大胆に、反対の声を押し切って進めてきましたが、こと自分の身分や疑惑についての権力行使は慎重にやってきた自負があります。ですから斎藤氏の告発つぶしの権力行使を維新が厳しく批判しなかったのは、維新の感度が鈍っているように感じました」
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