「商品券を換金して事務所の運営費に」 自民党で慣例化していた「商品券配布」 石破首相は周囲に「伝統だから、やむなく従った」と不満を
「石破さんが“最後の切り札”だった」
前回の総裁選でも決選投票で石破氏に敗北を喫した高市氏は、「支持の広がりに欠くと言わざるを得ない」(同)というのである。
対する野党も、すぐには石破退陣を求めない姿勢で、
「立憲民主党の野田佳彦代表は16日、青森市内で講演し、“内閣不信任決議案提出や退陣を求める声があるが、私は簡単に求めない”と語りました。表向きは、石破氏の政治倫理審査会の出席を求めて、首相の責任追及を優先したいとの説明です。が、要するに夏の参院選まで石破氏を“生殺し”のなぶりものにし、自民党の支持率をなるべく下げていきたい考えが見え見えですよ」(前出のデスク)
自民党で選対本部事務部長を歴任し、現在は選挙・政治アドバイザーの久米晃氏も嘆息して言う。
「野党からすると、新しい人で選挙を戦われるよりも、低空飛行の石破さんのほうがうれしいのでしょう。今のままでは、都議選も参院選も惨敗必至ですが、火中の栗を拾う人なんて現れますかね。挽回策もなく、嵐が過ぎ去るのを待つしかありません。石破さん自体が“最後の切り札”でしたから。みんなこれまでの自民党議員とは一味違う石破さんに期待したのに、今度の問題でその期待も裏切られた結果になりました」
前編【10万円商品券配布に「これはヤバいと思った」…1年生議員が告白 返却しようとすると「“問題ないのに、それでもお返しになりますか”と念を押された」】では、ケチで有名な石破氏に商品券配布を指南したとうわさされる人物の名前や、実際に商品券を受け取り、その後返却した1年生議員の証言を紹介している。