「商品券を換金して事務所の運営費に」 自民党で慣例化していた「商品券配布」 石破首相は周囲に「伝統だから、やむなく従った」と不満を
切っても切れない関係
【前後編の後編/前編からの続き】
自民党のウラ金問題には厳しい姿勢で臨んできた石破茂首相(68)に持ち上がった「商品券配布問題」。あのドケチな首相がなぜと誰もが首をかしげる中、ある官邸幹部の存在が浮かび上がる。石破氏とこの幹部とは、切っても切れない固い絆で結ばれていて――。
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【写真を見る】商品券配りの「指南役」とうわさされる「ドンの息子」とは
前編【10万円商品券配布に「これはヤバいと思った」…1年生議員が告白 返却しようとすると「“問題ないのに、それでもお返しになりますか”と念を押された」】では、ケチで有名な石破氏に商品券配布を指南したとうわさされる人物の名前や、実際に商品券を受け取り、その後返却した1年生議員の証言を紹介している。
今回、石破氏に商品券配布を指南したと永田町でうわさされるのは、青木一彦(64)官房副長官だ。ちなみに一彦氏は、自民党参議院議員会長を務めた青木幹雄さん(故人)の長男である。
石破氏と青木親子は切っても切れない関係であり、
「先の総裁選で一彦氏は選対本部長代理として動いています。石破氏も、その一彦氏からの助言とあればむげにするわけにはいかなかったのです」(自民党関係者)
一彦氏の事務所に聞くと、
「当方としてはお答えしておりません」
「原資は官房機密費ではないかと思った」
首相の説明の中で商品券配布の真の発案者と共に、疑いのまなざしが向けられているのが商品券代の150万円の原資だ。石破氏は14日の参院予算委員会で、「官房機密費」を使用したかを問われて、
「私費だ。議員を40年近くやっていると、それなりに自由に使えるお金がある。亡くなった親の遺産もある」
こう改めて主張したが、
「うちの代議士は岸田政権で政務官を拝命したのですが、岸田事務所の秘書さんから商品券を受け取ったことがあります。その時、原資は官房機密費ではないかと思いました」
前政権政務官の秘書はそう打ち明けるのだ。
「2022年12月21日、議員会館にいる岸田さんの秘書さんからクッキーと10万円相当の商品券を受け取りました。前日20日の18時半から20時まで、首相公邸の大食堂で政務官参加の夕食会があり、そのお土産ということでもらったのです」(同)
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