「橋本聖子はおかしい」「夏の選挙で改選だから必死」 “雑魚ども、道あけろ!”発言で炎上した自転車競技の大物が怒りの告発

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 ネット隆盛の時代、失言は瞬く間に拡散され、炎上を招いた当人が謝罪に追い込まれるなど日常茶飯事である。今回もそんなケースではあるのだが、当事者が“処分”された背後には、あの「五輪議員」が見え隠れするという。

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「私をクビにしたのは橋本聖子です」

 SNSで物議を醸した発言は、2月16日に神宮外苑で催された自転車ロードレース「第1回東京クリテリウム」で飛び出した。

「レースを主催する全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)の安原昌弘理事長(62)が、スタート前のあいさつで『前の方の列に見たことないやつ並んでるけど大丈夫か? お前らコケんなよ』などと呼びかけ、トップ選手に最前列へ来るよう促し、その際『雑魚ども、道あけろ!』と言い放ったのです」(スポーツ紙デスク)

 その動画がネットで拡散されるや批判が殺到し、

「安原氏は責任を取って18日付で理事長を辞任。その後、連盟の公式チャンネルで謝罪するに至りました」(同)

 これにとどまらず、安原氏は20日、JBCFの上部団体である日本自転車競技連盟(JCF)の常務理事も解任されてしまうのだが、

「私をクビにしたのは、JCF会長の橋本聖子参院議員(60)です」

 そう憤るのは、現役時代はアジア選手権で優勝し、アトランタ五輪代表にも選ばれた当の安原氏である。

“裏金問題”では責任問われず

「レース翌日には騒ぎが大きくなり、18日のJBCFの臨時理事会では、私の判断で辞表を出しました」(安原氏)

 続いて20日にはJCFの理事会が開かれ、

「私は合宿中で欠席し、橋本さんには事前に電話で『処分されるにしても(調査委員会など)手順を踏んでからにしてほしい』と伝えていました。その時は『分かった』と言っていたのに、理事会の場で彼女は『こういう事象はスピード感をもって対応すべきだ』と発言したというのです」(同)

 その一言が効いたのか、安原氏の解任は、その場でいきなり決まってしまったのである。

 安原氏が続けて、

「JCF理事会の前日、私は全理事に宛ててメールを送りました。その中で、会長である橋本さんのいわゆる“裏金問題”には連盟として責任を問う声が出なかった点にも触れ、私の処分との整合性を質したのです。ところが理事会当日、橋本さんは『しかるべき公的機関の処分はなかった』と言い放ったといいます」

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