2025年「大学志願者数1位」に輝いた「千葉工業大学」とは? 「早大」「近大」を抑えて“郊外の理系大学”が躍進した理由

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「郊外人気」が高まるワケ

 千葉工業大学のように東京近郊には特徴的な学校が多い。外国語学に強い獨協大学、神田外語大学、麗澤大学や、中学入試における開智学園(開智所沢中等教育学校)もしかり。ここ30年で東京の御三家レベルになった渋谷教育学園幕張中学もそうだ。

 これら学校に共通しているのは、一点突破で「学校の強み」が明確でわかりやすいこと。最新のニーズを汲み取り入試から教育まで広くスピーディに改革を進め、最短でブランド力を上げてきた。進学先を選ぶ際、東京都内にこだわらずこのような郊外の学校に目を向けてみると、新しい発見やワクワクと出会えるかもしれない

〈後編の記事【11年連続志願者数トップ「近畿大学」の牙城が崩れ、変わる「大学序列マップ」 次の“高コスパ大学”はどこなのか】では、千葉工業大学が1位になったことの影響や、次なる狙い目などについて詳述している。〉

西田 浩史(にしだ ひろふみ)
追手門学院大学客員教授、ルートマップマガジン社 取締役・編集長、教育ジャーナリスト。2016年ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』記者、塾業界誌記者を経て、19年追手門学院大学客員研究員、20年から現職。全国5000にも及ぶ塾の関係者(計20,000人)を取材。著書に『大学序列』(週刊ダイヤモンド特集BOOKS ダイヤモンド社)など。

デイリー新潮編集部

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