「彼女はボーイズバーの“金ヅル”だった」 最上あいさんのクラブ時代の知人が証言 「子どもを託児所に預けたまま飲みに行ってトラブルに」

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〈まじ手持ちない状態だから……〉

【前後編の後編/前編からの続き】

 東京・高田馬場の路上で発生した刺殺事件。22歳の若さで凶刃に倒れたのは、動画配信の世界では「最上あい」の名で知られた女性だった。容疑者から250万円もの借金をしていた彼女が、最悪の悲劇に至ったトラブルの原点は、故郷でのクラブ勤務時代にあった。

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 前編【「クラブを訪れた高野さんについて、“私にガチ恋の人”と」 最上あいさんの金銭トラブルの原点について知人が明かす】では、最上あい(22)=本名・佐藤愛理=さんと高野健一容疑者(42)の出会いについて、知人の証言を紹介した。

 高野容疑者が最上さんに対して提起した貸金等返還請求訴訟の資料によると、クラブ初訪問の約2週間後、最上さんから高野容疑者へこんなLINEが届いた。

〈申し訳ないんだけどさ、昨日日雇いバイト行った先に財布忘れちゃってまじ手持ちない状態だからちょいお金貸してほしいんよね〉

 高野容疑者は〈4万でいいかな〉と応じ、すぐに指定された口座に送金した。

要求がエスカレート

 数日後、またもや窮状を訴えられた高野容疑者は5万円を送金……と、最上さんはさまざまな口実を設けて、9月だけで10回も借金を申し込んでいた。

 10月に入ると、最上さんの要求はエスカレートする。“姉の売掛金を支払えと迫られている”と主張するのだ。高野容疑者はなけなしの36万円を送金する。

 さらに翌月、最上さんは高野容疑者に、〈一括でやり直したいから50以上は絶対借りたいの〉〈しんどい状況からやり直したい〉と、どうにか金を工面してほしいと懇願。高野容疑者は〈オレ仕事してないから借金はできないかも〉〈消費者金融とか銀行カードローンも見たけど無理っぽいよ〉と及び腰だが、〈割とガチでおねがいしてるんだよねん〉という最上さんは、驚くほど執拗(しつよう)にサラ金からの借り方を指南する。結局、高野容疑者は2社から借り入れ、95万円を最上さんに送金した。

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