「本当の実力者は社長ではなく、他にいるのでは…」 日産トップ交代劇のウラに“社外取締役”の存在
日産の“本当の実力者”
「それにしても」と、モータージャーナリストの岡崎五朗氏が言う。
「今回のトップ交代もそうですが、日産の“本当の実力者”は、社長ではなく、他にいるのではないかと思えてなりません。6年前にも副COOの関潤氏(現鴻海精密工業)が社長に決まりかけていたのに、社外取締役がひっくり返し、結局、内田氏がトップに座った経緯がある。そこで気になるのは、会見で内田社長の隣に座っていた社外取締役(木村康氏)の存在です。赤字や経営統合の頓挫は社外役員にも責任があるはずなのに、今回、全員留任しているのは不思議です」
もしや、社外取締役の誰かの“意中の人”ということか。責任を内田氏に押し付けて「本当の実力者」が選んだエスピノーサ氏は、ニッサンをどこへ導く?