オンラインカジノ以外にも…野球賭博や八百長、賭け麻雀でやり玉に挙げられた“黒い”選手&コーチ列伝
巨人の4選手が関与した「野球賭博」
2015年には巨人の複数の選手による野球賭博事件が明るみになった。同年9月30日、投手の福田聡志の知人が2軍の本拠地・読売ジャイアンツ球場に借金100数十万円を取り立てにきたことから、福田の野球賭博関与が発覚する。
その後の調査で、投手の笠原将生を仲介した賭博行為であり、夏の甲子園大会、巨人戦を含むプロ野球、メジャーリーグの試合を対象にしていたことがわかり、投手の松本竜也も賭博に加わっていたことが判明。その後、3選手は野球賭博だけではなく、裏カジノへの出入りも明るみになったことなどから、球団は契約を解除、NPB・熊崎勝彦コミッショナーも11月10日、無期失格処分の裁定を下した。
ところが、事件が落着したかに思われた翌16年3月、投手の高木京介も野球賭博に関わっていたことが明らかになる。4人目の関与者が出たことを受けて、巨人は渡邊恒雄最高顧問、白石興二郎オーナー、桃井恒和球団会長が引責辞任、高木も1年間の失格処分を受けた。他の3選手より処分が軽くなったのは、賭博を行った期間が短く、回数も少なかったことや他の選手を勧誘していない、野球賭博常習者と交際していた事実が認められなかったことなどが考慮されたからだという。
このほか、1982年12月に近鉄の未成年2人を含む若手3選手が喫茶店でゲーム賭博を行い、換金したところを大阪府警に現行犯逮捕された。88年オフにもダイエーの内野手が喫茶店でゲーム賭博中、現行犯逮捕される事件もあり、いずれも半年間の出場停止、減俸などの処分を受けている。
オンラインカジノも、海外の業者が合法的に運営しているものも含めて、日本国内で利用すれば、犯罪になる。いずれにしても、軽い気持ちで賭博に手を出した代償はけっして小さくはないということを、関係者は肝に銘じてほしい。
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