「森保JAPANでは出られないのかな」…「久保建英」が吐露していた「森保監督」との本当の関係 「最終予選での爆発」を支えた3人のW杯戦士とは

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お目付け役

 森保監督は厳しい評価をしながらも、久保を代表で一本立ちさせることは大きな戦力になると認識していた。そのために、久保にお目付け役を付けた。その役目を担わされたのは長友佑都(FC東京)と川島永嗣(ジュビロ磐田)だった。2人はいずれも久保より一回り以上年上だ。代表の先輩として、時に利己的な言動に走りがちな久保へのフォローを欠かさなかった。久保自身も「長友選手とか川島選手が寄り添ってくれた。(代表)チームにきたら応援することは忘れてはいけないと、いろんな面で助けてくれた2人には個人的には今も感謝をしています」と記者に話しているほどだ。長友(FC東京)は今も代表に残り、「建英はスペインでこれだけやっているんだ、できないことはない」と背中を押し続けている。川島は現在、代表からは外れているが、今、その代わりに久保への“重し”となっているのは、昨年9月に就任した長谷部誠コーチ。この点でも森保監督の“采配”は見事である。「最近の建英はすごく変わった」と多くのチーム関係者が証言する。「初招集の選手や同年代の選手への声がけやフォローができるようになった」という。

 森保監督が「W杯では優勝を目指す」と口にするようになったのは久保建英が生まれ変わったからに他ならない。バーレーン戦のゴールを「建英の個の力による素晴らしいゴールだった」と、初めて手放しで褒め称えていた。

小田義天(おだ・ぎてん) スポーツライター

デイリー新潮編集部

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