窮地のフジを救うか「芳根京子」が“木10に凱旋” 2クール連続主演「売れっ子女優」の勝算はいかに

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台所事情が最悪なフジの現状

 芳根は2013年4月、事務所の先輩である篠原涼子(51)が主演を務めた木曜劇場「ラスト・シンデレラ」で女優としてデビュー。その後、ステップアップを重ね、12年の時を経て主演として同枠に“凱旋”することになったのだが、あまりにもタイミングが悪過ぎた。

「これまでのフジの発表によると、一連の問題を調査している第三者委員会の調査結果は3月末をメドに発表されることになっています。となると、おそらく委員たちによる会見は今月28日か31日にオープンな形で行われることになるでしょう。会見に出席するのは委員のみとなるでしょうが、彼らは法律の専門家なので、1月27日の約10時間半にわたる会見のようにグダグダになることはないと思われますが、フジにとってプラスな調査結果になるとは思えません。その結果を受け、CMスポンサー各社は、出稿について精査することになります。なので、CMの出稿が徐々に戻るのは、早くてもGW明け以降からになるのでは。その影響で、4月期の各番組の制作費は大幅に削られることになるでしょう」(先の記者)

 フジでは人材の流出も止まらない。すでに同局は報道番組を中心に活躍していた椿原慶子アナ(39)、スポーツ・バラエティー番組を中心に活躍し育休中だった永島優美アナ(33)の今月末での退社を発表している。また、23日時点で発表されていないものの、4月で入社4年目を迎える若手のホープ・岸本理沙アナ(25)も3月末で退社することが報じられた。

「かつては『30歳で年収1000万円』と言われ、民放キー局ではダントツの高級取りだったフジの社員ですが、いまや1000万円に到達するのは30代半ばと言われます。それでも一般企業と比べると高級取りながら、年々、ボーナスは減る一方。今年、会社側は夏のボーナスカットの方針を打ち出しているようです。一連の問題が起きてから社員の加入が急増した組合が交渉しているものの、カットは避けられない情勢です。岸本アナは出演した番組でフジに対して厳しい意見を述べたことでも知られ、英語が堪能なこともあり、すでに会社を見限ってしまったのではないでしょうか。転職、フリー転身両方の可能性がささやかれています」(フジテレビ関係者)

 そんな中、放送されることが発表された芳根のドラマだが、果たして、勝算はあるのだろうか?

「今回のドラマは、昨年10月期にフジの月9枠で放送された、鈴鹿央士さん(25)と松本穂香さん(28)ダブル主演の『嘘解きレトリック』が近い印象です。原作はコミックで、舞台は昭和初期。鈴鹿さん演じる貧乏探偵と、松本さん演じる『人のウソが聞き分けられる』という能力を持つ助手のレトロモダン路地裏探偵活劇でした。明らかにターゲットは若い世代。さらにオールスタジオロケで制作費もかなり抑えることができたといいます。全11話の平均世帯視聴率6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)でしたが、なんとかひねり出した企画だけに、ドラマ班には納得の数字だったそうです。20日に最終回を迎えた木曜劇場『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』の全11話の平均世帯視聴率は4.0%。しっかり番宣をこなしてこの結果ですから、芳根さんのドラマはこの数字を上回れば合格点と言えるのでは」(先の記者)

 芳根にとって正念場のドラマになりそうだが、ここを乗り切れたら女優として大きく成長を遂げそうだ。

デイリー新潮編集部

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