“高額療養費制度”議論のウラで「立民vs公明」が手柄争い 「野田さんは財務省に取り込まれていたのに、豹変した」

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公明党は“選挙協力”をダシに

 無論、それらは野田氏の耳にも届いたそうで、

「それに焦った野田さんは、“高額療養費の凍結くらいは手柄にしないとマズい”と方針転換したのです」

 次期参院選を意識するのは公明党も同じ。事情に詳しい同党関係者が解説する。

「石破首相は予算を通すため、国民民主や維新のバラマキ政策に譲歩を繰り返した。彼らは“国民の手取りを増やした”とアピールできますが、与党は失点ばかり。ある幹部は“高額療養費の件が立民の手柄になれば、公明党は一人負けだ”とこぼしています」

 今月5日、尻に火がついた公明党の斉藤鉄夫代表が首相官邸に押しかけていた。

「首相に“高額療養費を凍結しないなら参院選の選挙協力はどうなるか分からない”と半ば脅して譲歩させた。幹部たちは“何とか立民には勝てた”と胸をなで下ろしていましたよ」

週刊新潮 2025年3月27日号掲載

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