村上宗隆が「上半身のコンディション不良」と濁されるウラ事情とは? 最終年に暗雲…吉田正尚や鈴木誠也との“決定的な相違点”
落合中日でもあるまいし…
プロ野球ヤクルトの村上宗隆内野手(25)が「上半身のコンディション不良」を理由にリハビリ班に合流し、3月28日の開幕は絶望的な情勢となった。今オフ、ポスティングシステムを活用しての米大リーグ移籍は既定路線。「(ファンや球団が)笑顔で背中を押してくれるような成績を残したい」と誓っていた日本でのラストシーズンへ、いきなり暗雲が垂れ込めている。
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不可解なのは球団発表だった。復帰までの見通しどころか故障箇所など詳細の一切を伏せた。NPB球団元監督はその背景を、こう読み解く。
「問題の部位が上半身とは、あまりにもざっくりした表現でした。落合(博満)さんが監督だった時代の中日が、選手の故障は機密事項として徹底的に漏らさないようにしていたことがありましたが、ヤクルトがこのように歯切れの悪い発表をすることはほとんどないと思います。村上サイドに、そうならざるを得ない事情があるということでしょう」
かねてメジャー志向を公言してきた日本球界を代表するスラッガーを巡っては、既に米メディアがドジャースとヤンキースの争奪戦を予想するなど注目度は高まっている。村上は2022年、王貞治氏の日本選手最多記録を更新する56本塁打をマークするなどして史上最年少の22歳で三冠王に輝くと、3年契約を結んだ同年オフの契約更改交渉では球団からポスティング移籍の容認を取り付けた。直後の23年春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本ラウンドで極度の不振にあえぎながらも、米国ラウンドに移った準決勝のメキシコ戦で逆転サヨナラ打、そして決勝の米国戦では本塁打と野球の本場でアピールを続けた。
その後のNPBでの2シーズンは、神懸かり的な打棒を誇った22年ほどのインパクトを残せていない。本塁打数は31、33と伸び悩み、打率も2割5分前後にとどまった。日本人選手には鬼門の内野手としての挑戦とあって、メジャーでの活躍については一部に懐疑的な見方も出ているのだが……。
長年、MLBで活動する大手マネジメント会社の代理人が指摘する。
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