【特別読物】「救うこと、救われること」(6) 松岡和子さん

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 松岡和子さんは、シェイクスピアの全37戯曲を、日本では3人目、女性として初めて完訳しました。大学生の時に『夏の夜の夢』のボトム役に出会い、長い年月を経てシェイクスピアの全訳に取り組み、そのなかに「救い」も見いだしたのです。

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「救い」というと、私の場合は、やはりシェイクスピアですね。ひとつは翻訳の仕事が巡ってきたこと。もうひとつは、夫のがん闘病という苦境の中で、シェイクスピアに救われたという思いがあります。...

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