「MLBは100億円は下らない収入を得たと推定」 各国で公式戦を断念したMLB…「大谷に熱狂している日本には市場がある」

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選手の姿を放映することはできず

【全2回(前編/後編)の前編】

 日本でのプレーは実に2年ぶり。まさに凱旋(がいせん)と呼ぶにふさわしい大谷翔平(30)のMLB開幕戦が終わりを迎えた。新聞テレビは大谷一色だが、その熱狂の舞台裏をのぞいてみると……。報道規制の理由、二刀流解禁やドジャース連覇の可能性までを詳報する。

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 振り返れば、異例ずくめのショータイムは大谷の来日前から始まっていた。

 今月18、19日に行われたカブスとの開幕戦「MLB東京シリーズ」に挑むため、大谷はじめ山本由伸(26)、佐々木朗希(23)らドジャースご一行様を乗せたチャーター機は、キャンプ地アリゾナから太平洋を横断。航空機の現在地を地図上で確認できるアプリ「フライトレーダー24」の閲覧者数は、13日にチャーター機が羽田に着いた時点で約4万7000人と、同時刻の世界一を記録した。

 テレビのワイドショーも、チャーター機が着陸する模様を生放送で伝えたが、いざ駐機場でタラップが横付けされた途端に中継は終了。肝心の大谷ら選手の姿が映像で流れることは一切なかった。

「厳戒」や「警備」などの言葉を使うのもNG

 全国紙の運動部デスクは、こう明かす。

「実はドジャース球団の強い要請で、羽田での選手撮影は完全不可となったのです。到着ロビーには数百人のファンが集まりましたが、出口には目隠し代わりのパーテーションが設けられ、屈強な外国人SPが警備して厳戒態勢でした」

 しかも、こうした様子を「厳戒態勢」という言葉で報じることさえ、NGというお達しが出ていたという。

「主催者のMLBやドジャース側から取材パスが配布される際、記者などメディア関係者に要請がありましてね。空港や試合会場となる東京ドームの様子を伝える際に、「厳戒」や「警備」などの表現を使ってはダメだと言うのです。肝心の取材では会見など指定された場所以外で選手への声かけ禁止。彼らのドーム外での様子、ましてや宿泊先について報じるなんてもっての外というわけです」(同)

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