「僕はいちいち明日、何をしようかとは考えない」 横尾忠則の“ほっとく”生き方のススメ
僕は一日中、何をしていてもボヤーッと空虚な中で絵のことを考えているみたいです。「みたいです」とまるでひとごとのようですが、絵のアイデアを考えているわけではないのです。何を描こうか? というようなものでもなく、絵のことを考えるというよりは想っているといった方が当たっているように思います。
考えるとそこに言葉がついて廻りますが、想いの場合は言葉というより愛に近いのです。だから絵のことを考えているというのは絵と恋愛しているといった方が正確かも知れません。...