【事件から1年半】後輩から恐れられた宝塚宙組トップスターの引退興行に“異変” 「劇団員は退団を大喜び」「シラけ切っている観客も」

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 世間を震撼(しんかん)させた宝塚の劇団員自殺から早1年半。彼女が所属していた宙組は昨年6月より公演を再開し、この4月に退団が迫るトップスター・芹香斗亜(せりかとあ)の引退イベントが進行中である。意外にも祝福ムードに満ちた卒業かと思いきや、やはり組内には底知れぬ深い溝があるようで。

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前代未聞のサヨナラショー

 先月2日、宝塚大劇場では宙組公演「宝塚110年の恋のうた/Razzle Dazzle」が千秋楽を迎え、18年間にわたり劇団に在籍した芹香が大劇場に別れを告げた。

「この日は、トップスターが退団する際に恒例となっている特別プログラム『サヨナラショー』が催され、約30分にわたって芹香を中心に、時折宙組生も加わり10曲程度を披露しました」

 とは芸能記者。

「続く退団セレモニーでは芹香が客席に向け『幸せでーす』と絶叫する一幕も。最後は6回ものカーテンコールに笑顔で応えました」(同)

 なるほど、会場はトップスターの卒業を祝う祝福ムードに満ちたものだったかに思えるが、

「あんなサヨナラショーは前代未聞。拍手喝采を送る芹香さんの熱狂的なファンと、シラけ切っている観客との温度差がすごくて、異様な雰囲気でしたよ」

 そう述懐するのは、会場に居合わせた、ある劇団関係者である。

「完全に芹香さんのワンマンショーだったと専らの評判です。組子(組に所属する団員)のみんなから送り出され、次の世代へのバトンタッチを演出するのが通例で、何度も組子全員が登場するシーンが用意されるもの。なのに今回、組子の登場は最小限で、ほとんどの曲を芹香さんがソロで歌い踊ったのですから」(同)

組子は退団を大喜び

 このサヨナラショーにしても、退団する本人と演出家が中心となりプログラムを決めるのが慣例だそうだが、

「思いのほか、花組や星組時代の曲が多かった。普通、宙組として退団するわけだから、宙組の曲を選びますよね。それほど宙組が嫌いだったのかな、と」(前出の劇団関係者)

 気になるのは、組子たちの反応。別の劇団関係者によれば、

「終演後、組子の一部は芹香が去ることを大喜びしていたと聞く。まだ東京公演が残っているのに……。よほどのことですよ」

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