「若い世代を守るために、人間には死ぬ義務もある」 ネットで炎上しても平然としていた「曽野綾子さん」の直言【追悼】

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人が思っていても言えないことをはっきりと

 作家の曽野綾子さん(本名・三浦知寿子)の言葉は、明快で核心を突いていた。保守の論客とも呼ばれたが、理念より現場を重んじて物事の本質に迫ろうとした。

「週刊新潮」で「医の中の蛙」を連載中の医師、里見清一さんは曽野さんと交わした数々の言葉を大切にしてきた。

「実ににこやかに、また穏やかにですが、人が思っていても言えないことをはっきりと口にされていました。“人間の命がどんどん延びたらどうなるか、推定しなければいけなかった。医学界は何を怠けていらしたのか”“若い世代を守るために、人間には生きる権利もあるけれど、死ぬ義務もある”などとおっしゃったのです。...

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