こぞって参戦の理由は“賞金額”? 米ツアーに日本人女子ゴルファーが「13人」
3週連続で日本人が優勝争い
中国で開催された米国女子ゴルフツアー「ブルーベイLPGA」で、昨季の国内年間女王・竹田麗央(りお・21)が優勝を飾り、賞金約5550万円を獲得した。
米ツアーメンバーとしては初めての勝利だが、昨秋に日米共催で行われた「TOTOジャパンクラシック」でも勝っており、ツアー2勝目にあたる。
竹田のみならず、今大会は、昨季メジャーVを達成した古江彩佳(24)が3位に入るなど、8位以内に日本勢が5人も名を連ねた。
今大会だけではない。前々週にタイで行われた「ホンダLPGAタイランド」では、同じくツアー1年目の岩井明愛(あきえ・22)が2位。前週の「HSBC女子チャンピオンズ」でも、古江が2位に入った。実に3週連続で日本人が優勝争いを繰り広げていることになる。
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米ツアーの驚きの賞金額
スポーツ紙記者いわく、
「何しろ今季は、史上最多となる13人が米ツアーに参戦していますからね」
初参戦は5人。竹田を筆頭に、昨季国内ランキング2位の山下美夢有(みゆう・23)、同3位の岩井明愛、双子の妹で同5位の岩井千怜(ちさと・22)、そして2022年全米アマ覇者で下部ツアーから昇格した馬場咲希(19)である。量だけでなく質的にも例年を圧倒している。
“大和なでしこゴルファー”の快進撃は、データ上でも裏付けられている。
世界ランキング500傑で最も多いのは韓国選手だが、次は日本で、3位アメリカをしのいでいる。200傑も同じく韓日米の順だが、100傑では日米の順位が逆転。10傑となると、昨年度2人ランクインしたのは米国だけだ。が、
「3月10日に発表された世界ランキングで、竹田は15位に上昇。古江が7位、山下が14位と、上位層も日の丸が席巻しそうです」
もっとも、喜んでばかりもいられない。
「国内ツアーの賞金総額が約44億円であるのに対し、今季米ツアーのそれは史上最高の約190億円。1試合当たりの賞金もだいたい4倍です。そりゃあ、こぞってかの国に出稼ぎに行くわけですよ」
ここにも国力低下の影が。