テスラ株急落「マスク氏」は“ビジネスと政治”の板挟みで窮地…禁断分野の「削減」に着手で「トランプ氏との蜜月関係」は終焉間近か
関税政策に泣きを入れたマスク氏
3月10日、米電気自動車(EV)大手テスラの株価が急落した。CEOのイーロン・マスク氏は同日に行われたインタビューで、企業経営と公職の両立に苦労している状況を明かした。公職とは第2次トランプ政権の政府効率化省(DOGE)のことだ。昨年末からのテスラ株の下落は45%と、米大統領選以降の上昇は帳消しになっている。
米国では連邦政府職員の大量リストラ、欧州では極右政党の擁護発言が反発を生み、テスラ車の不買運動が起きた。テスラのほかにも、宇宙企業のスペースXやSNSのXなど複数の企業を経営するマスク氏について、投資家の間ではDOGEとの兼職が企業で采配を振るう妨げになっているという懸念が広がっている。...