元乃木坂46「山崎怜奈」が語ったアイドルの生理事情 男性ファンこそ知っておくべき「切実な悩み」とは
ひと昔前まで、「生理」について大っぴらに話すことはタブー視される風潮が強かった。近年少しずつ、社会の風潮が女性に寄り添ったものに変わってきているのは、女性芸能人や女性アスリートによる情報発信によるところも大きいだろう。それでも「アイドルと生理」については、まだまだ理解が進んでいないという。そうした中、元乃木坂46の山崎怜奈さん(27)の発信が注目を集めている。
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【写真を見る】「女性のみならず、この世に生きる全ての人が、体の悩みを一人で抱えなくていい社会になってほしい」と話す山崎怜奈さん
「そうよな……アイドルはいつでも肌きれいって思って会いに来るよな……」
注目を集めているのは、「Hanako」(マガジンハウス)のウェブ連載企画「山崎怜奈の『言葉のおすそわけ』」の第65回記事だ。
「婦人科だったんか!!!」と題されたコラムの中で、山崎さんは小学校6年生の頃から悩まされ続けたニキビのことや、芸能界の仕事を始めた高校生の頃から症状が重くなった生理痛の悩みなどを、等身大の言葉で伝えている。
<衣装に経血が付いてしまっていないか気にしながらライブ中の早着替えを遂行したことがどれだけあっただろうか。血の気が引いた笑顔でファンと握手をしていても、メイクでは隠しきれていない肌荒れを気にしたファンがそのことをSNSに書き込み、それをエゴサで見つけてしまって「そうよな……アイドルはいつでも肌きれいって思って会いに来るよな……」と落ち込んだこともあった。>(「山崎怜奈の『言葉のおすそわけ』」の第65回より)
経験者が、包み隠さず語ったアイドルの生理事情。テレビや自身のYouTubeチャンネルで、女性の体の悩みについて情報発信する「ママ女医ちえこ」氏は、このコラムが世に出た意義をこう説明する。
「女性であれば誰もが思い当たる生理の悩みについて、このように影響力のある方が、自身の言葉で発信してくださることは、とても有り難いことです。例えば生理痛ひとつを取っても、症状は本当に人それぞれで、母と娘でも全然違うことがあります。山崎さんは低用量ピルの服用で症状が改善したことについても触れていらっしゃいますが、女性の中には“生理痛はただじっと耐えるもの”と思い込んでいる人も少なくありません。山崎さんのコラムをきっかけに、我慢せず婦人科に相談する方が増えるといいなと思います」
実はこうした声は、芸能の現場からも聞こえてくる。山崎さんが吐露したアイドルならではのリアルな胸中は、「男性ファンこそ読むべき」というのだ。いったいどういう意味だろうか。
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