元乃木坂46「山崎怜奈」が語ったアイドルの生理事情 男性ファンこそ知っておくべき「切実な悩み」とは

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イベント欠席アイドルに向けられる厳しい言葉

 テレビ局でアイドル番組の制作に携わる関係者が解説する。

「アイドルも普通の人間ですから、もちろん体調の波があります。女性アイドルは生理があるので尚更ですよね。私は仕事の関係上、イベントの現場に出ることが多いのですが、女性アイドルの場合、どうしても急なお休みが発生することがあります。そうした際、一部の男性ファンがSNS等で発する“心無い言葉”に、傷つく子は結構多いんですよ」(テレビ局関係者)

 具体的には、どういった言葉があるのだろうか――?

「例えば、メンバーの具体名を挙げて『あの子はイベントの当日欠席がかなり多いみたいだけど、やっぱり“問題児”なのかな』と当人のやる気の問題だと決めつけたり、『体調が悪い時は休むことも大事だけど、お金もらっている以上、薬飲んで耐えるのが社会人の基本。遊びじゃないんだから』と“説教”したり……。『ライブや舞台は休まないけど、交流イベントはよく休むって、要はアイドルはやりたいけどオタクには会いたくなってことでしょ』と不貞腐れる人もいますね」(同)

 上記は一例だが、特にCDや写真集などの「購入特典イベント」で、厳しい言葉が並ぶ傾向が強いようだ。

 そして体調不良をおしてイベントに出席したとしても、先ほどの山崎さんの言葉にあるように、「肌荒れ」を指摘されてしまう……。一挙手一投足に注目が集まる、アイドルならではの切実な悩みと言えそうだ。

 先のテレビ局関係者は「もちろん全員がとは言いませんが」と前置きしたうえで、こう分析する。

「いわゆるアイドルオタク界隈には、女性との交際経験がない人たちが一定数います。そうした人たちは、女性の体調の波について、どうしても理解が追い付かないのかもしれません」(テレビ局関係者)

 ましてやファンから神聖視されることも多いアイドルだ。「生身の人間」としての事情は、ついつい無視されてしまいがちなのかも知れない。

夜用タイプを着用して収録に臨む若手タレントも

 テレビの収録現場では、こんなエピソードも。

「以前出演させて頂いたテレビで伺った話です。テレビの収録は関わる人の数が多いので、もし中断してしまうと多くの人を待たせてしまいます。ですから、下積み中の女性タレントさんは、生理中でも、収録が始まると途中で“トイレに行きたい”とはなかなか言い出せないそうなんです。本当は生理用品はこまめに交換できるといいのですが、中には夜用のショーツ型ナプキンをはいて我慢する方もいるそうです……」(ママ女医ちえこ氏)

 アイドルを応援するうえで、男性ファンはどう向き合うべきか。

「生理は症状の軽い人と重い人とで“個人差”があるので、女性ですら自分と異なる悩みを持つ女性の心に寄り添うのが難しいところがあります。男性だとなおさらですよね。でも、知識を持つことで、より相手に思いやりを持って接することはできるはずです。“自分の推しも、そうした悩みを抱えているかもしれない”と、そんな余裕のある心で応援することができれば、アイドルとファンも、より良い関係になれるかもしれませんね」(同)

デイリー新潮編集部

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